はじめに

私も、耳鳴りよる睡眠障害に悩む患者の一人でした。
生活習慣の改善や自分自身への治療の甲斐もあり、現在は生活に支障がない状態まで改善しました。
皆様も諦めずに、ぜひ一度ご相談ください。

耳鳴りとは

『体外に音源は存在しないが、耳に何らかの音を認知する異常感覚』といわれています。

自分以外の人にも聞こえるものと、自分しか聞こえないものがあります。
前者は、血管・呼吸・筋肉・あごの関節・耳垢などの異物などによるもので、後者は神経細胞の異常によるものといわれています。

さらに脳に近い部分に原因がある耳鳴りと、耳側に近い部分で原因のある耳鳴りに分けられるなど、原因は様々です。
脳腫瘍・聴神経鞘腫・脳動脈硬化など重大な疾患が隠れている場合もあるため、まずは耳鼻科を受診することをお勧めします。

その他、耳鳴り・難聴に関連する疾患についてはこちらで紹介しています。

原因

音声の入力が減衰したことで音量認知機能が変調して発症することが多いようです。
そのため、豊かな音環境などで音量認知機能を正常に近づけることが治療の狙いになります。

また、難聴の有無に関わらず耳鳴りに対して『嫌だな』『不快だな』と認識してしまうと、不眠など生活に支障が出る可能性があります。
実は耳鳴りは健常な人でも鳴っていることが多く、問題なのは気にするかしないか。
治療も『気にならなくなった!』というのがゴールになります。

治療

上記でも述べた通り、重大な疾患との鑑別や、耳鳴り以外にも聴覚過敏や難聴を発症している可能性があります。
まずは医療機関で検査を受けることをお勧めします。(私も少し聴力が低下していました。)
薬による治療等の効果があまりない、という方は当院にご来院ください。

当院では、主に鍼灸治療を行います。
鍼灸治療を行うことで、耳・首周りの血流改善や、筋肉・神経の緊張を緩和し、症状の改善を目指します。
金属アレルギーのある方はお灸のみの施術も可能ですので、問診時にお伝えください。

セルフケア

治療効果を高めるためにも、簡単なセルフケアを習慣にしましょう。

耳ストレッチ

耳たぶや耳の上の部分を引っ張ることで、血流改善や緊張緩和を目指します。
気持ちいいと感じる程度で、20秒ほど数えましょう。

BGM(音楽を流す

睡眠時など耳鳴りが特に気になる場面では、自身がリラックスできるような音楽を流しましょう。(私は自然音やピアノの曲を流しています。)
音量は耳鳴りが気にならない程度に設定しましょう。
一緒に暮らす家族がいる場合は、相談して互いに不快のない範囲で行ってください。

さいごに

耳の健康を保ち、豊かなコミュニケーションと快適な生活を一緒に目指しましょう!