鍼灸治療

鎮痛作用

主に温かさや鈍い痛みを感じる神経を刺激することで、体内の鎮痛物質の産生を促します。
また、施術部の血流改善によって発痛物質の回収や細胞の修復が促進され、鎮痛効果を発揮します。

消化機能改善

自律神経に作用して、胃腸の働きを正常な状態に近づけます。

膀胱容量改善

仙骨部(お尻の辺りの骨)には排尿に関する中枢があります。
その部分を刺激することで排尿するための神経を抑制して、膀胱の容量を増大させます。

腎臓機能改善

腎臓の循環が良くなることで利尿が促されます。
尿は身体の毒素を出すために重要です。

手足の循環改善

鍼灸の刺激による反射作用で循環が改善します。

血流改善

鍼灸の刺激による反射作用で血流が改善します。
また、刺激は脳にも伝えられ、脳の血流を増加させることも分かっています。
血流が良くなれば、不要な物質が回収されて栄養が行き渡り、良い状態を維持できると考えられています。

免疫系

ストレスにより副腎皮質から抗ストレスホルモンが分泌されると、免疫系の働きが抑制されてしまいます。
鍼灸による刺激が自律神経に作用し、ストレスによる免疫力の低下を抑制できることが分かっています。
また、お灸の刺激によって白血球が増加することも研究により分かっています。

リラックス

鍼灸による刺激は、リラックス時に発生するといわれるα波を増大することが分かっています。

美容鍼

主な効果

①リフトアップ
②たるみ
③むくみ
その他、保湿(角質水分量・水分蒸散量)、皮膚血流速度、皮膚温、油分量、フェイスライン、しわなどに効果が実感できます。

血行改善

鍼刺激による反射・反応が起きることで血行が改善します。
それにより、くすみが改善して肌が艶やかになり、皮膚のターンオーバーが促進され、肌理が整うと考えられています。

マイクロトラウマ

真皮といわれる層に、微細な傷(マイクロトラウマ)をつけることで細胞修復を活性化し、コラーゲン・エラスチン産生を促すことで肌のハリにつながると考えられています。

筋肉

表情に関わる筋肉の収縮・拘縮による影響で、しわやたるみが多いことも臨床上明らかになっています。
筋肉を緩めることで、こわばりが取れて動きが活発になり、リフトアップにつながります。

認知症

比較的軽度の認知症患者が対象になります。
鍼に電気を流す刺激によって、脳の血流や代謝が増加することが分かっています。

アルツハイマー型認知症では脳皮質の萎縮も著明なことから、脳の血流増加とともに神経細胞の代謝を高めることができるのであれば、鍼灸治療も予防・治療法になり得る可能性があると考えられ、海外でも研究が進んでいます。